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GOALD室井聖也さん
2021.05.05

「ボクが内定をもらうまでにしたこと」GOALD室井聖也さん【2021年原宿校卒業】

いよいよ就活シーズンが始まります。コロナ禍で今年も厳しい就職戦線が予想されますが、同じような状況であった去年、その厳しい就活をくぐり抜けて人気トップサロンの内定を得た人もいます。その経験は、後に続く皆さんの参考になるはず。内定を得るまでにどんな準備したのか、またどんな考え方でいたのかを聞いてみました。
まずはGOALDに入社した室井聖也さん。
(※3月20日取材)

−志望サロンを絞ったのはいつくらいですか?
室井
「GOALDができたのが2019年の秋くらいで、髪を切りに行くたびにどんどん魅力的になっていったんです。コロナになっていけなくなったんですが、東京にもどってきた6月くらいにはGOALDを受けようと決めていました」

−本格的に就活に動き始めたのはいつごろですか?
室井
「6月くらいですかね」

−それまでに準備というか、なにをしてすごしていましたか?
室井「今思い返すと、1年生の時から、例えばスタイルを作って撮影とかもしていたんですが、はじめは美容学生だからやってみようかなって感じだったのが、だんだん自分のこだわりとか好きな髪型とかに夢中になっていったんです。気づいたら1年生の時から毎月やるようになって。コロナ期間も地元に戻って、地元の友達と撮影するようになっていました。そういう積み重ねがあって、フォトコンに参加しようと初めてサロンモデルさんに連絡したんですが、そのときに自分のこだわりとか好きなことへの追求っていうのが形になって現れてきた実感がありました。そのフォトコンでは結果的に日本一になることができたんですが、毎月やっていた撮影が結果に結びついたことで、学校生活の中で成長し続けた実績として、自分の武器になったとは思います」

−入社試験はどんな内容で進みましたか?
室井「まずエントリーして返信が返ってきてから、二次面接でした。全員で集団面接でした。10人ずつくらいで幹部の方とグループ面接と、同時に違うグループはスタイリストの方々とグループディスカッションをやるようなかたちで。カリスマとは何か、みたいな議題がひとつあって、ディスカッションをしていくような」

GOALD室井聖也さん

−面接では何を質問されましたか?
室井
「自己紹介と、趣味と、自分は男の子と女の子のどちらにモテますか?と、最後に簡潔に自己PRをしてくださいという3つでした」

−準備はしていったんですか?
室井
「頭の中で色々考えていったんですが、ボクは言葉にするのがもともと下手で不器用な人間で、全然できなくて、結果ほとんどしゃべれずに終わっちゃったんですよ……」

−え??
室井
「もう後悔しかなくて。終わってから学校に帰るときにめちゃめちゃ泣いて。友達に電話で「終わった、俺は終わった」って言い続けながら。試験会場の中でも絶望しちゃって入り口で泣いちゃったんですよ、もうやばいと思って。もう落ちたら落ちたで、自分の弱さを受け入れようと思っていました。ダメでも胸張ろうと思ってたんですけど、ダメでした。情けなくて。そのときGOALDのスタイリストさんたちが「どうだった?」なんてきいてくれたんですが、悔しかったですっていったら「胸張って帰れ」って言ってくれて、そのときにも人の温かさというか、GOALDらしいなって思いながら。学校に帰ってから1時間くらい沈んでましたね」

−他の人はよく見えるものですか?
室井
「ほかの人の話に聞き入っちゃって。その人も想いとか、やってきたこととか。自分と違うなあ、すごいなあとか感化されちゃってました。ああいう人が受かるんだろうなとか(笑)。いざ自分の番が来たときにテンパっちゃって、うわやべえ!って感じでした。とはいえ、伝えたいことは伝えられたかなとは思っていました」

−そんな経緯があって、内定をもらった時の感想は?
室井
「通知がDMで届くんですけど、電話見て、内定っていう結果をもらって、もう発狂しましたね(笑)。わかんなかったです、いいんですか???いいんですか??って」

GOALD室井聖也さん

−しっかり準備をして内定は得ましたが、とはいえ学生時代にやっておけばよかったってことはなにかある?
室井
「けっこう毎日が必死だったので、それすらも考えないというか。自分が何をしてきたか整理できないくらいやってきたと思っているので。自分の中で満足することがなかったんですよ、なにをしてても。周りからどう評価されても。こんなんじゃダメだって思っていたので、こうしとけばよかったなんて後悔がないくらいやりきったなあって感じです」

−学校の授業とかイベントは真面目にやりましたか?
室井
「学生スタッフのリーダーをやっていたこともあって、先生とか高校生とのコミュニケーションとか、後輩とか、一番多くコミュニケーションをとる機会をいただいていました。話すのが苦手な自分が、それが元で少しだけ話せるようになったので、それはよかったと思います。知られ方、見られ方というか」

―東京ベルエポックの松井翼くんたちとオリジナルのメンズスタイル冊子『WHITE』を作りましたよね?
室井
「WHITEの制作をしていく中で、何色にも染まっていないボクたちだから出来ること、好きなことを追求して出会った仲間たちと自分の個性を表現して、みんなで作り上げる時間がとても楽しかったです。モデルをしてくれた子は、僕の幼なじみで、高校生の時から「美容師になったら2人で作品作ろうな!」って話していたことが、学生の時に形にする事ができたのはとても嬉しかったです。新しいものを作るのは簡単じゃないし、ボクにとって大きな挑戦でしたが、翼を筆頭に全員で協力して、沢山の方に支えて頂きながら完成までの過程をこころから楽しむ事ができたので良かったです!!形としてはもちろんですが、少しでも誰かの心に残る冊子であれば良いなと思います!」

WHITE
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−後輩になにかメッセージはありますか?
室井
「好きなことに夢中になっている人って意外と少ないなと思っていて。ヘアセットをやるにしても、みんながやっているから自分もやろうとか。本当に好きだったら、自分で追求すると思うんですよ。こうしたらよくなるんじゃないか、もっと、もっとって。それが正しいのか自信はないかもしれませんが、そのときは周りに認められなくても、自分の中だけでもアップデートされていけば、それを見てくれている人は必ずいます。自分がやっていることをビビらず、堂々としていれば、サロンの人もこの人は生き生きしてるなって思ってくれるんじゃないかと思います」

−ちなみに落ちたらどうするつもりだったの?
室井
「考えてなかったです。でも松井翼くんとよく言ってましたね、落ちたらどうする?って」

集合写真

※インタビューは東京校の松井翼くんと同時に行いました。
取材・文/三浦伸司(CHOKiCHOKi)
撮影/藤村徹

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