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2021.08.01

札幌校同級生二人は、表参道でも昔のまま

――昔の感覚と同じ感覚でつきあってますか?

中井「僕的には同じ感覚ですね」

永田「そんなに変わんないよね(笑)」

中井「学生の時もそうですが、ちょこちょこ会っているのでそのときのまんまですよね。あんまり仕事とプラベートが変わるかって言ったらそうでもないですし……」

――学生のころから「いつか一緒にやろう!」みたいな話をしてたりとかは?

永田「いや全然」

中井「逆にいうと想像もしてなかったです」

――ここまで一緒にいるからこそできたこととか難しいと思ったことは?

中井「方向性が一緒だったというのはやりやすかったです。学生時代からのつきあいだし、テイスト的に一緒だったていうのは。難しいことで言うと、お互いが特化型なので、お店全体で言うと幅を広げるのが難しいかもなとは思っています」

――というと?

中井「僕はショート、永田はボブという得意ジャンルがあって。それ以外のことに幅が広がらないのが、お店作りでの課題としてあるなと感じはじめたところです。後輩もできて、教えられるものも特化するし、そこを後輩が狙えるかと言うと難しかったりとか。自分と永田ができたとしても後輩がやるには時間がかかるんじゃないかとかは考えますね」

――なるほど。

中井「お店の売り上げを作る上で、自分たちの何を売りにしようかなと言うのは考えさせられますね。ショートとボブを同時に売りにしていくにしても、今は特化型サロンも増えているし、その中でどうやって自分たちの「send by HAIRってこれだよね」というものを作っていくのかは課題だと思っています」

――中井さんは自分の得意分野がショートに定まったのはいつごろですか?

中井「美容師7年目か8年目か。それこそSNSをはじめてからショートのスタイルが人気になって、ショートのお客さんがいっぱい来るようになって、徐々に増えていったって感じでしたから」

――永田さんのボブは?

永田「ぼくも同じでSNSでした、何か一本特化していた方が一般のお客さんには届くんじゃないかというのもあって。最初はボブが好きと言うか、ボブを多めにあげてみようかなくらいだったんですが、前にいたお店が月一で撮影会があって、どうせならその撮影も全部ボブにしてみようかなというのがはじまりでした。たまたまなったっていうより、一応狙った感じです」

――個人としては自分の幅を広げたいとかあったりするんですか?

中井「そこは迷うところですね。今求められているのはショートで、それをやっていく中で、広げた方がいいのか突き詰めていく方がいいのかは迷うところではありますね。幅があった方がいいとは思いますが、広げた分野で上手い人はいっぱいいますし、それだったら中途半端になるよりはショートを極めた方がいいのかと感じたり」

永田「僕も同じ意見なんですよね。幅を広げていこうとすると、どうしたって同じ時間がかかるので、同じ時間がかかるんだったら今のボブをやっていって評価される方がいいのかなとも思いますし。他の分野もやってみたいなという興味もありつつ……」

――ちなみに自分が美容師でいけるんじゃないかなと思ったのはいつごろですか?

永田「3年前くらいかな」

――けっこう最近じゃないですか?

永田「その前くらいには美容師を辞めようと思ってたんですよ」

――え? なにがあって変わったんですか?

永田「ずっと伸び悩んでたんですよ。集客の面だったり、固定のお客さんがいなかったり。そんなときに中井から「インスタとかやってみたら」とアドバイスされて、それまでは食事に行ってもあまりそんな話はしてなかったんですが、中井の方が先にやっていたのでインスタの運用方法とかの話を聞いたりして、そしたら僕も当たって調子が良くなって、辞めなくなったって感じです」

――中井さんは、永田さんが伸び悩んでいるのは知ってたんですか?

中井「転職の話をしてたんですよ」

永田「そう。美容師以外の求人サイトに登録してるとか。もうわりと動いてたんですよ」

中井「で、もったいないなと思って。だったらSNSとかやってみたらといいましたね」

――中井さんのほうは、いつごろ美容師としていけると思ってました?

中井「学生のときから思ってました。絶対いけると」

――なに、その自信(笑)

中井「根拠はなかったんですけど(笑)、いけるって思いながら。前のお店でもそうだったんですが、絶対負けないだろうって思ってました。同期60人くらいいましたが」

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