ベルエポック美容専門学校とCHOKiCHOKiのコラボブックはご覧いただけましたでしょうか? 卒業生の活躍がぎっしりつまった内容になっています。まだの方は原宿、福岡、札幌、東京の各校から無料で配布されますので、ぜひ!
その中で、美容業界の上層部へとかけあがろうとする5人の卒業生にスポットをあてた「ハートに火をつけて」という企画があります。先輩たちはどうして、なにがきっかけで美容に情熱を燃やすことになったのかをうかがったインタビューです。こちらのWEBでは、そのフルバージョンをお届けします。みなさんのハートにも火がつきますように!
CC―ここまでの美容師人生は順調でしたか?
ワタロー「順調でしたね、思い通り、イメージ通りでした。美容学生の頃からビジョンは描いていて、10年後はこうなっていたいという具体的なイメージ像もあって。そのためにどういう学生時代、アシスタント時代を過ごさなきゃいけないかを自分なりに分解・解剖していって、歩んできました。ひとつずつ目の前の目標をクリアするたびに、よしよしよしって」
CC―いまどんな環境・立場で仕事をしていますか?
ワタロー「去年の10月に店長を終え、クリエイティブディレクターに昇格しました。LIM全体のビジュアルとかイメージを創ったり、セミナーとかヘアメイクとかをやっています。昇格と同時に雇用形態をフリーランス契約にしました。働き方を少し変えました」
CC―どうしてフリーランスに?
ワタロー「まずはやってみたかったのと、予約枠を減らしたかったというのがあります。お客さんとマンツーマンぎみにして、お客さんによりそっていきたいという部分と、もっとデザインに集中してもっと上手くなりたいという部分がフリーランスの方が都合が良いので」
CC―話は遡りますが、スタイリストデビューまで何年くらいでしたか?
ワタロー「4年です」
CC―デビューするまでに心がけていたことはありますか?
ワタロー「一番頑張ったのは認知度を上げるための行動です。アシスタントのときに売れていれば、スタイリストになっても必然的に売れるはずなので。そのためにいろんな活動をして、いろんな人の目に留まるような、面白いと思うようなことをコツコツやってきました。
例えば撮影。美容師のイメージって、自分の作品をもっているかどうかがすごい大事だと思ったので、アシスタントだから作品がないというのは違うなと思ったので、2年目くらいから自分の作品を作りはじめました。月一で撮影していって12回貯まったところで、アメ村で個展を開いて評価してもらってっていうのを繰り返していました。個展は2回やって、自分たちのイベントを3回くらいやりました」
CCー東京にはいつから?
ワタロー「僕はスタイリストになるタイミングで東京に来ました。個人としてはまた0からだったので下っ端感がありつつ、LIMとしては大阪も大きくなっていって、東京も店舗が増えて上り調子の時に、若手の新星が来たみたいな状態でした」
CC―昇格するまではどんな過ごしかたをしていましたか?
ワタロー「トップスタイリストになるまでは、全部全力だった気がします、サロンワークは売上を目指していたし、外部の撮影が欲しかったから仕事がくるように活動していました。サロン7:外部3になるように」
CC―自分の売り出し方はどうやって決めたんですか?
ワタロー「コロコロ変わるんです。時代にフィットしていく部分と、あえてそうはさせない部分のバランスをとりながら。20代の時は自分がイケていると思うものがトレンドなので、ただがむしゃらに好きなものが作っていれば評価される時期があったと思うのですが、年齢を重ねるにつれて一つ下とかふたつ下のトレンドにどう合わせていくかとかに差し掛かっているので、今はどうしようかな、という感覚がありますね」
CC―トレンドが変わっていく中で、どういうスタンスでいればいいと思いますか?
ワタロー「例えば地方に行ったらトレンドが違って楽しかったりするかもしれないし、東京に執着するのであれば変化し続けることはむちゃくちゃ大事、死活問題だと思います。僕は東京にこだわるという感覚はなくて、自分が好きな世界が発揮できる場所が世界のどこかにあると思うので、そこを見つけたらそこに移動してって考えても良いんじゃないかと思っています。美容師として」
CC―なぜそんな考えに至ったんでしょうか。
ワタロー「うーん、ただ普通に受動的にたくさんの人と出会えていたし、今はネットもあって知りたいことがすぐ知れる世の中ですし、だからこそもっと海外とかに出やすくなったと思うんです。言語が違うだけで海外に行くことをビビらなくて良い時代になっていくようになって、僕も今海外に行きたいなと思うようになっています」
CC―振り返ってここまで転機はありましたか?
ワタロー「ピンチはチャンスみたいなもので……専門学校は原宿で、入社のタイミングで大阪に行くことになって0からスタートして。きつかったんですけど4年終えて、大阪で築き上げてきたものをまたリセットして東京でデビューすることになって。もう飽きてきたなとか、もういいかなというタイミングで場所を変えるというのが僕の転機の迎えかたなんじゃないかなと。いま東京で7年たって、東京もういいかなって思えてきています。次はまた別の地へ、年内に行く予定です」
CC―美容師生活において影響を受けた人はいますか?
ワタロー「名前あげたらキリがないんですが、美容学生時代にヒーローだと思っていたのが内田聡一郎さん。就職してから人間的にもヤバい、勉強になると思ったのがLIMの元ディレクターのカンタローさん。今は創作活動をしていく中で、美容師がお客さんというより美容師へのアプローチの仕方を目の当たりにしていて、その点ですごいなと思うのがCHARLES DESSINの黒木利光さんです。よくお会いする機会をいただいて、刺激をもらって軌道が変わったというのがあります。新しい美容師時代を味わっているところです」
CC―ではライバルというと?
ワタロー「ほとんどライバルですね……逆に仲間だったり、仲間が多くいればライバルも多い感覚です」
CC―自慢できることはありますか?
ワタロー「世の中の流れとかファッションとかニーズとかに敏感だと思います。それを分かった上で行動している気がする。あとやりはじめたときにはわかってもらえなくて、後から理解されてという経験が結構多くて。そういうのが自信になっています」
CC―まだまだだなと思うことは?
ワタロー「自分に集中して、自分とデザインとか自分とお客さんとか、深く調べる方が好きなんです。研究者気質なのかわかりませんが……でも、実際はそれを伝えるのが上手な人のほうがニーズがあるじゃないですか? 自分は研究者だなと思いつつ、そんなんじゃダメだなと思ったり。人にものを伝える方法が弱いですね。やってきてなかったので」
CC―自覚している長所/短所は?
ワタロー「自分では長所だと思っているんですが、飽き性です。変わり続けるところ。ひとつのことをずっとやり続けることは、美容とあんまり相性よくないんじゃないかな……新しいことを何かやって求められたり、ニーズやトレンドが回っている感覚があるので。短所は、天邪鬼。右向け左。普通そうだよねを、反対から見たり斜めから見たりするのが好きなので。自分では長所かもしれないと思っていますが、人から見たら短所に見えるのかなと思います」
CC―美容師としての到達点はみえていますか?
ワタロー「ないですね。5年後もわからないじゃないですか。全部シェアサロンになっているかもしれないし、今は3年後5年後が見えなすぎて、目標とか立てない方が賢明かもしれませんよね。数年前はいいねっていってたものが、今は違うんじゃない? って価値観が変わっていっている。だとしたら柔軟にいるほうがいい。なんだかんだ国の経済とか政治状況とかで生きづらい住みづらいとかあるし、ずっと日本にいるとかないし、それに柔軟に対応していくのが夢ですね」
CC―どこに行くんですか?
ワタロー「上海ですね。下半期くらいから行く話も進んでいて」
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